防爆は規格や基準はもとより劣化や疲労など高経年化対策までを先読み
 
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偶然?短期間に連続発生した爆発火災死傷事故

“大事故も次々続くと只の事故”
                       防爆工事や検査作業は常に気が抜けない仕事
 
 防爆電気設備工事や非破壊検査作業など、石油・化学プラントや可燃性危険物を取り扱う現場に携わる皆さんには、拡大被害に繋がった爆発火災死傷事故などの事故発生ニュースを見聞きすると、事故に全く関係しない場合であってもその仕事内容などからして、余所事とは思えない緊張感を覚えることが間々あると思います。
 常に完全な作業を遣り遂げ、間違いの無い成果を確認してあったものが、突然の事故、・・・しかも、甚大な拡大被害が次々と連続して発生したとなると、その異常予兆は勘とか確率などでは説明ができないことばかりで「偶然」とか「想定外」の言葉しか思い浮かばない!



曖昧さがあったのでは異常予兆の把握ができない。

★爆発火災事故が恐ろしいのは拡大被害
 過去50年間程の甚大な爆発火災死傷事故例としては、1964年、東京都品川区で発生したニトロセルロースやシンナー・ラッカーなどの危険物が次々に爆発・炎上して、建物7,500平方メートルが崩壊・全焼、19名の消防隊員が殉職し150名以上の消防隊員や関係者が重軽傷を負った「品川勝島倉庫の爆発火災死傷事故」が、爆発火災による拡大被害の恐ろしさを知り、危険物貯蔵取扱いと防爆対策に対する技術など、当時の事故予防と安全管理の在り方についての警鐘となりました。

★はたして偶然? 生産施設などの爆発火災死傷事故
 しかし、2003年8月~9月に連続して発生した製造施設や作業現場における“爆発火災や死傷事故”は、僅か45日の短期間に次々と爆発火災事故が発生した大変特異な状況でした。
 このような実例からして、全ての原因究明を待っていたのでは“いま安全と思われている施設が次の事故へ続く”かも知れないことの警鐘と考えて安全対策する必要があります。
  以下は、僅か45日間に連続発生したガス・粉塵など爆発性の危険雰囲気がある施設で発生した“大規模な爆発火災死傷事故”など、マスコミ報道の一覧です。
 これほど事故が続いた原因は果たして“偶然”に続いた”だけなのでしょうか?また、昔からの諺に「二度目の用心」とか「人の事は我の事」などがある通り、全ての業種においても施設保全管理者や現場担当者は“初心忘る可からず”の見直しが必要です。
 特に“爆発”の言葉から従来は、火薬や石油・石炭などの仕事で防爆についての意識が強かったのですが、最近はトンネルなどの土木工事や推進機シールド工法や温泉施設やバイオガスなど、可燃性ガス雰囲気の生成要因がこれまでと異なったり、防爆エアーカーテンやガス抜き方法などの新しいテクニックや樹脂充てん防爆構造“m”・非着火防爆“タイプn”などの新しい技術や防爆規格の施行(2008年10月:危険箇所の濃度)などがありますので、常に最新の情報を収集しておくことと、いずれの事故も“早い原因究明”とともに“拡大被害防止対策”や“突発的な事態に即応できる態勢と知識”を備えておく必要があります。
*危険度については「防爆電気設備の基礎」をご覧ください。
 
★2003年9月30日- 群馬県の廃油処理工場で廃油貯蔵タンクの上部手すり取り付け溶接作業中に爆発、二人が死傷。 

★2003年9月28日- 26日炎上のタンク近くで再び出火、ナフサ3万Kl.が炎上してタンクが倒壊、鎮火に約44時間を要した。

★2003年9月27日- 8月14日から続いていた三重のごみ発電所火災(4)につい て、45日間を要して消火「鎮火宣言」発 表。

★2003年9月26日- 十勝沖地震により苫小牧市の製油所の原油3万Kl.貯蔵タンクで火災が発生。鎮火に約7時間要した。

★2003年9月22日- 須崎市の造船所火災で塗料やシンナーなどに引火、工場全焼のほか電話回線約80回線が不通となった。

★2003年9月19日- 茨城県の自動車解体工場で“LPガスタンクが爆発、炎上”事務所や車1000台が燃え1人重態2人が重症。

★2003年9月15日- 宮城県石巻市の造船所で建造中の大型貨物船の“船底で塗装作業中に爆発”作業員1人が死亡。

★2003年9月  8日- 栃木県黒磯市の大規模タイヤ製造工場から出火、“周辺住民5000人が避難”鎮火に24時間以上。

★2003年9月 3日- 愛知県東海市の“製鉄所のガスタンクが爆発炎上”200m離れた建物のガラスが全て割れ15人怪我。

★2003年8月29日- 名古屋港区のガソリン貯蔵タンクの改造工事中に“油槽所のタンク火災”で7人が死傷。

★2003年8月20日- 三重のごみ発電所火災(3)21日夕には“サイロ内が激しく炎上”23日午前になって放水で消火開始。

★2003年8月19日- 三重のごみ発電所火災(2)19日に“消火中の爆発”で消防士2人が死亡、作業員1人が負傷した。

★2003年8月14日- 三重のごみ発電所火災(1)14日未明 “燃料サイロが爆発”し作業員4人が負傷。

☆2003年6月~7月- この間、大きな爆発火災などの事故なし。

★2003年6月20日ー 埼玉県玉川村、内装材製造会社の工場で“集じん機が爆発”2人が全身やけどなどで重傷。 

 果たして★の通り、続けて大きな事故が発生しているのは偶然の出来事なのでしょうか?しかも、二次的三次的に拡大被害が及ぶ“爆発や火災”の事故が連続しているのです。
 既に炎検知装置や各種ガスセンサなど人間以上に完全で安定した装置で防災対策した施設であっても、それを管理したり使用するのは人間と言う能力のバラツキと判断の不安定さをもった者が操作や作業をするのですから“常時安全点検や随時マニュアルの再確認”なしでは安全の維持はできません。予防には一刻も早く事故原因を究明して、それを基に異常予兆の把握をして再発防止対策しなければなりません。
 
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 防爆関連の参考文献:詳しくは、以下の書籍などが参考になります。

・工場電気設備防爆指針 -----------------------------------------------------------------(社)産業安全技術協会

・防爆構造電気機械器具型式検定ガイド -------------------------------------------------(社)産業安全技術協会

・電気機器の防爆構造総則(JIS C0930)他 ----------------------------------------------(財)日本規格協会

・電気工事と安全管理 --------------------------------------------------------------------(社)日本電設工業会

・初心者のための防爆電気設備の基礎知識 ----------------------------------------------㈱オーム社

・防爆安全ガイドブック --------------------------------------------------------------------㈱オーム社

・爆発火災の危険な場所で使用する防爆電気設備の基礎知識---------------------------㈱オーム社

<注意>.平成20年10月適用の「電気機械器具防爆構造規格等の改正について」は、このページ更新の時点において詳細説明された
        書籍の発行はありませんので、より確実な情報収集には、

     労働安全衛生法 防爆構造規格等の改正 平成二十年十月一日または、

    【電気機械器具防爆構造規格及び昭和四十七年労働省告示第七十七号の一部を改正する告示で検索して詳細内容を確認してください。
 
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